夫婦で使う家計簿アプリ、あったらいいので作ります。① 完成形と開発のきっかけ

家計簿アプリ

最近、将来に向けて資産形成を考えるようになり、まずはお金の使い方を見直すことにしました。

何にどのくらい使っているのか、毎月いくら貯蓄や投資に回せるのか。

そのためには、夫婦2人のお金をきちんと管理できる家計簿が必要です。

そこで、いくつかの家計簿アプリを探してみたのですが、なかなか自分たちの生活に合うものが見つかりませんでした。

特に、夫婦で家計簿を共有しながら、支出のカテゴリや毎月の清算を自分たちのルールで管理したい、という希望がありました。

それなら、自分たちに合った家計簿を作ってしまおう!

ということで、夫婦2人で使う家計簿アプリを自作しました。

今回は、完成したアプリの紹介と、開発を始めたきっかけ、使用している技術や構成について紹介します。


こんな家計簿アプリを作りました

今回作成したのは、スマートフォンから利用できる家計簿Webアプリです。

夫婦2人で同じ家計簿を共有し、それぞれのスマートフォンから支出を登録できます。

主な機能はこちらです。

  • 支出・収入管理:日々のお金の出入りを記録
  • 予算管理:カテゴリごとの予算や残額を確認
  • 夫婦間の清算:それぞれの支払額に応じて毎月の清算額を計算
  • 固定費管理:家賃や光熱費など、毎月発生する支出を管理
  • NISA管理:積立額や目標金額を記録
  • オフライン対応:通信できないときも支出を記録

基本的な家計簿機能に加えて、自分たちが必要だと思った機能を組み込んでいます。

特にこだわったのは、夫婦のお金の管理方法です。

「何にいくら使ったか」だけではなく、「誰が支払ったのか」「月末にいくら清算するのか」まで管理できるようにしました。

多くの人に使ってもらうことよりも、自分たちが毎日使いやすい家計簿を目指しています。


作ったきっかけは資産形成

そもそも家計簿を作ろうと思ったきっかけは、夫婦で資産形成を意識し始めたことでした。

将来に向けて貯蓄や投資を続けていくためには、まず自分たちのお金の流れを把握する必要があります。

毎月の生活費が分からなければ、無理なく積み立てられる金額も決めにくくなります。

一方で、資産形成のために何でも節約すればよいとは考えていません。

趣味や旅行など、楽しむためのお金も大切です。

そのため、カテゴリごとに予算を決めて、その範囲で自由に使えるようにしたいと考えました。

そこで家計簿アプリを探してみたのですが、私たちの管理方法にぴったり合うものがありませんでした。

もちろん、既存の家計簿アプリには便利な機能がたくさんあります。

銀行口座との連携や自動分類など、自分で作るよりも優れた機能もあります。

ただ、今回欲しかったのは、たくさんの機能を持つ家計簿ではなく、自分たちのお金の管理方法に合わせられる家計簿でした。

だったら、自分たちで必要な機能だけ作ればいいのでは?

そんな考えから開発を始めました。


夫婦のお金をどう管理するか

今回のアプリで特にこだわったのが、夫婦それぞれの支出管理と毎月の清算です。

私たちは、家族共通の生活費と夫婦それぞれの個人支出を分けて管理しています。

また、「何にお金を使ったか」だけでなく、「誰が支払ったか」も記録できるようにしました。

これにより、夫婦それぞれの予算や支払額をもとに、毎月の清算額を自動計算できます。

清算方法も一般的な折半ではなく、私たち独自のルールに合わせています。

自分たちのお金の管理方法に合わせて自由に設計できることが、自作アプリの大きなメリットです。

具体的な清算方法については、別の記事で詳しく紹介します。


毎日使いやすい家計簿を目指して

家計簿は毎日使うものなので、できるだけ簡単に入力できることを意識しました。

金額や支出カテゴリを選ぶだけで記録でき、固定費も登録しておくことで毎月の入力の手間を減らしています。

また、まとめ画面ではカテゴリごとの残り予算を確認できます。

単に残額を表示するだけでなく、月末までの残り日数に応じて、今の支出ペースに余裕があるかどうかも分かるようにしました。

その状況を教えてくれるのが、いつものナマケモノです。

予算の余裕に応じて表情が変わるなど、楽しく使える工夫も取り入れています。

さらに、資産形成の状況も確認できるように、NISAの積立額や目標金額を管理する機能も追加しました。

以下、実際のスマホ画面(入力画面とまとめ画面)です。


なぜiPhoneアプリではなくWebアプリなのか

開発を始めるとき、iPhone専用のアプリとして作ることも考えました。

普段使っているのがiPhoneなので、専用アプリの方が自然にも思えます。

しかし、今回の利用者は夫婦2人だけです。

App Storeで一般公開する予定もありません。

それなら、わざわざネイティブアプリを開発するよりも、慣れているPythonなどを使ってWebアプリを作る方が手軽だと考えました。

Webアプリなら、App Storeへの公開手続きや有料の開発者登録も必要ありません。

また、PWAという技術を使えば、iPhoneのホーム画面にアイコンを追加し、普通のアプリに近い感覚で利用できます。

必要なのは夫婦2人が使えること。

そのため、開発や運用ができるだけ簡単になる方法を選びました。


UbuntuとTailscaleを使った構成

現在、家計簿アプリはUbuntuをインストールしたPC上で常時動かしています。

全体の構成は次のとおりです。

夫のiPhone       妻のiPhone
     |               |
     +-------+-------+
             |
       Tailscale VPN
             |
         Ubuntu PC
             |
       FastAPI (Python)
             |
          SQLite

WebアプリのバックエンドにはPythonのFastAPIを使用し、支出などのデータはSQLiteに保存しています。

夫婦それぞれのiPhoneから同じサーバーにアクセスすることで、家計簿を共有しています。

そして、外出先からアクセスするために採用したのがTailscaleです。

Tailscaleを利用すると、比較的簡単にVPNを構築できます。

自宅のルーターでポート開放する必要がなく、許可した端末からプライベートなネットワーク経由でアクセスできるため、今回の用途にぴったりでした。

さらに、サーバーへ接続できないときでも支出を入力できるように、オフライン対応も追加しています。

通信できない場合はスマートフォン内にデータを一時保存し、接続できるようになったら同期する仕組みです。

このあたりの技術的な実装についても、今後の記事で詳しく紹介していきます。


まとめ

今回は、夫婦で使うために自作した家計簿アプリを紹介しました。

資産形成を始めたことをきっかけに、家計の管理方法を見直し、自分たちに必要な機能を考えながら作っています。

今回大切にしたのは、家計簿に生活を合わせるのではなく、自分たちの生活に家計簿を合わせることです。

既存のアプリにない機能も、自作なら自由に追加できます。

そして、実際に夫婦で使いながら、不便なところを少しずつ改善してきました。

今後は、独自の清算ルールや画面設計、FastAPI・SQLiteを使った実装、UbuntuとTailscaleによる運用方法などを紹介していきたいと思います。

次回は、家計簿アプリを作るうえで考えた、夫婦のお金の管理方法と設計思想について掘り下げます。


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※シリーズの続編を公開したら、こちらにリンクを追加します。

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